ジルベルト・ジル、2020年の無観客ライブ映像「ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン」が11/28より本邦初・劇場上映決定!

BY

※本ページにはアフィリエイト広告(PR)が含まれます

ジルベルト・ジル、2020年の無観客ライブ映像「ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン」が11/28より本邦初・劇場上映決定!
© LES FILMS DE LA BUTTE-GEGE PRODUÇÕES ARTíSTICAS - 2020

ブラジル音楽界の巨星、Gilberto Gil(ジルベルト・ジル)がコロナ禍の中の2020年6月13日、リオデジャネイロ州アララスの自宅の庭で家族と共に開催した無観客ライブの模様が「ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン」として11月28日より劇場公開される。

ジルベルト・ジルは1942年、ブラジル・サルヴァドールで生まれる。1967年、ブラジル各地の要素を独自の視点で音楽へと昇華した初アルバム『Louvação』を発表。以降、60枚を超えるアルバムをリリースし、累計セールスは400万枚以上。グラミー賞を9度受賞し、50年以上にわたりブラジル音楽界を牽引し、2002年にはブラジルの文化大臣に就任。

1986年に初来日し以降、度々来日公演を開催。昨年(2024)には16年振りの来日を果たしている。

「ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン」は新型コロナウイルスの影響で世界中が静まりかえっていた2020年6月13日、自宅の庭で子どもや孫の家族と共に無観客でのライブを開催。ジルベルト・ジルは『コロナ禍の中でも、皆さんに聴いてもらうために、家族と暮らすブラジルの家からこうして歌えることを私は幸せに思います』と語り、家族であるメンバーを紹介する。このスペシャル・ライブは熱帯の秋の日差しの中で始まり、日が暮れるまで続いた。ジルの代表曲「EXPRESSO 2222」「PALCO」「Touche pas à mon pot」に加え、ボブ・マーリーの名曲「THREE LITTLE BIRDS」なども披露。ソングライターとしての豊かさ、シンガーとしての奥深さ、そして壮大な音楽世界へと観客を誘っていくライブ・パフォーマンスだ。この夜の模様はフランスのTV局(France Televisions)が収録し世界各国で配信。日本での劇場公開はこれが初めてとなる。

■本作品へのコメント
故郷を愛し 自然を愛し 音楽を愛し 人を愛し
ボブマーリーを愛し ブラジルを愛し 世界を愛し 日本を愛し 家族を愛し……
ジルはその人生で
数多くのものを愛し尽くしてきた
そして他にそそいだ以上の愛に包まれ
今愛を歌っている
宮沢和史

自然に囲まれた高原の別荘の庭で、娘のナラ(54歳)、息子のベン(35歳)、ジョゼ(29歳)、孫のフロール(11歳)と共に歌う、家長ジルベルト・ジル。つねに圧倒的なカリスマ性を発揮するライヴ・パフォーマンスとは異なる、普段着の穏やかな表情があるが、彼の歌声は人々を勇気づけ、抱擁し、共に生きることの大切さを訴える。
1985年にフランス語で作詞、録音した「Touche pas à mon pote(僕の仲間に手を出すな)」は、アフリカ系の移民への差別、人種差別の撤廃を訴える曲で、歌詞は今の時代にも深く突き刺さる。家族との平和な日々があるからこそ、当時80代目前だったジルが永遠の闘士であり続けることができるのだろう。
中原仁(音楽・放送プロデューサー)

美しい自宅の庭園で、幅広い世代の家族に囲まれながら、淡々と名曲を歌い綴る。ただそれだけなのに、心が温かくなってくるのはなぜだろう。
コロナ禍のつらい時期だったからこそ実現した、親密なライヴ空間。トロピカリアにおける先鋭的なアプローチや、文化大臣として政治を支えた時代を経たからこそ生み出される、穏やかながら生命力に満ちた音楽。本国ブラジルで体感した時とも来日公演ともひと味違う特別なパフォーマンスに魅了されました。音楽愛と家族愛に包まれた至福のアンサンブルを体感していただきたい。
栗本斉(音楽&旅ライター/選曲家)

■作品情報
タイトル:ジルベルト・ジル/ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン
原題:Gilberto Gil / A God in his Garden
公開;2025年11月28日(金)TOHOシネマズシャンテ 他順次全国公開
2020年(仏)/上映時間:105分/ステレオ
提供:S-O-C-K-S INC.
配給:REWINDERA PICTURES
配給協力:LITTLE MIRACLE
後援:駐日ブラジル大使館

出演:ジルベルト・ジル GILBERTO GIL(ヴォーカル&ギター)/
ベム・ジル BEM GIL(ギター)/ホセ・ジルJOSE GIL(パーカッション)/ナラ・ジル NARA GIL(ヴォーカル)/ フロール・ジル FLOR GIL(ヴォーカル)
プロデューサー:ニコラス・レソルト NICOLAS LESOULT / ソフィー・デ・ヒジェス SOPHIE DE HIJES
監督:アンヘル・ディエズ ANGEL DIEZ
© LES FILMS DE LA BUTTE - GEGE PRODUÇÕES ARTíSTICAS – 2020

■上映劇場
11月28日~:TOHOシネマズ シャンテ(東京) /アップリンク吉祥寺(東京)/テアトル梅田(大阪)/TOHOシネマズなんば(大阪)/アップリンク京都(京都)
12月5日~:伏見ミリオン座(名古屋) /OttO(埼玉・大宮) /12月12日~:サツゲキ(札幌)
映画「ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン」HP

■ジルベルト・ジル プロフィール
1942年、ブラジル・バイーア州の古都サルヴァドール生まれ。 1967年、ブラジル各地の要素を独自の視点で音楽へと昇華した初アルバム『Louvação』を発表。以降、60枚を超えるアルバムをリリースし、累計セールスは400万枚以上。グラミー賞を9度受賞し、50年以上にわたりブラジル音楽界を牽引してきた、まさにブラジル音楽を語る上で欠かせない存在である。

バイーア大学在学中に出会った友人カエターノ・ヴェローゾとともに、ポップ・カルチャーのムーヴメント「トロピカリズモ」を展開。その先鋭的な活動が軍事政権により問題視され、カエターノと共に逮捕されて約2年半ロンドンへ亡命した。亡命中はロックやR&Bを吸収し、帰国後はレゲエやアフリカ音楽なども取り入れて音楽の幅をさらに広げていく。

2002年にはブラジルの文化大臣に就任。音楽活動の多忙を理由に退任するまでの6年間、精力的に職務を務めた。2008年の来日では、横浜赤レンガパークで開催された「10,000 SAMBA! ~日伯移民100周年記念音楽フェスタ~」に出演し、THE BOOMらと共に「島唄」を披露。

2018年、76歳で発表したアルバム『OK OK OK』は、30組以上のゲストを迎えて制作され、近年のジル作品の最高傑作との呼び声も高い。

そして2024年、16年ぶりとなる来日公演『Aquele Abraço Japan Tour 2024』を開催。本作『ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン』同様、家族によるファミリーバンド編成で、ベン、ジョゼ、フロールの3人もステージに参加した。

Gilberto Gil

WRITER

MeloFlux編集部

メインライターの酒井裕紀を中心に最新の洋楽、KPOPなど世界の音楽の情報を中心にお届け。主にレーベルやアーティストに関連したプレスリリースやランキング、ミュージック・ビデオ等の映像公開、来日公演情報などを発信しています。