ジミ・ヘンドリックス、『Bold As Love』デラックス・ボックスセットが11/7に発売決定!未発表スタジオ・デモ音源が先行配信

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ジミ・ヘンドリックス、『Bold As Love』デラックス・ボックスセットが11/7に発売決定!未発表スタジオ・デモ音源が先行配信
Jimi Hendrix『Bold As Love (Deluxe Boxset)』ProductShot

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)が1967年に発表した画期的なセカンド・アルバム『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』の最新リマスター(ステレオ/モノラル)に40曲のボーナス・トラック、さらにハイレゾ(ステレオ/モノラル)とドルビーアトモスを収録した5枚組ボックスセット『Bold As Love(ボールド・アズ・ラヴ)』が11月7日(金)に発売されることが決定した。

ジェイニー・ヘンドリックス、エクスペリエンスの初代レコーディング・エンジニアを務めたエディ・クレイマー、ジョン・マクダーモットの3者がプロデュースを手がけたこの壮大なコレクションは、CD4枚組+Blu-ray Audio(またはLP5枚組+Blu-ray Audio ※輸入盤のみ)の豪華仕様となっている。ヘンドリックス、アルバムのプロデュースを担当したチャス・チャンドラー、オリジナル盤のエンジニアを務めたエディ・クレイマーが創り上げた『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』のオリジナル・ミックスからリマスタリングされたステレオ及びモノラルのミックスに加え、クレイマーとエンジニアのチャンドラー・ハロッドがイマーシヴなドルビーアトモス・ミックスを新たに創り上げた。このボックスセットにはアルバムの着想およびレコーディング期から、別ヴァージョン、未発表スタジオ・テイク、デモ音源、ライヴ・トラック、テレビ出演音源が40曲追加されており、そのうち28曲はこれまで日の目をみることがなかったもの。それらのトラックの中から、1967年10月の未発表スタジオ・デモ音源「ストーン・フリー/空より高く(デモ)」が配信となった。

1967年5月の時点で、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスは革新的なデビュー・アルバム『アー・ユー・エクスペリエンスト?』をロンドンのオリンピック・スタジオで仕上げ、すぐさま次の作品に取り掛かっていた。ヘンドリックスは1966年9月下旬にロンドンに到着すると、間もなくイギリスの本拠地に3曲のトップ10入りシングルを蓄積し、その後も矢継ぎ早にヨーロッパ中で成功を収めたものの、アメリカ制覇にはまだ至っていなかった。1967年6月、グループはアメリカに向かい、モンタレー・インターナショナル・ポップ・フェスティヴァルでアメリカ・デビューを果たした。彼らの見事なモンタレーでのデビューは、ヘンドリックスが演奏の終わりにギターに火を点けるパフォーマンスもあり、1967年夏の全米での快進撃に繋がった。ロンドンに戻る前に、プロデューサーのチャス・チャンドラーは、このグループの4枚目のシングル「真夜中のランプ」(b/w 「スターズ・ザット・プレイ・ウィズ・ラフィング・サムズ・ダイス」)をニューヨークとロサンゼルスのセッションでレコーディングした。本作『ボールド・アズ・ラヴ』では両曲の未発表ヴァージョンが披露される。

アニマルズの元ベーシストでエクスペリエンスのプロデューサーを務めたチャンドラーは、このグループを率いてロンドンのオリンピック・スタジオに戻ると、のちに『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』となる作品の作業を1967年10月1日から再開した。チャンドラーはヘンドリックスがクリエイティヴ面で極めて重要な飛躍を遂げる手助けをしようと固く決めていた。彼はヘンドリックスがレコーディングするための新曲を本人との密な作業により進め、ロンドンのオリンピック・スタジオとリージェント・スタジオの両方を同じ日にダブル・ブッキングするという異例の計らいまで行った。ヘンドリックスの類まれな新しい素材のストックをアレンジする際の安定した手段を確保するためだった。リージェント録音から生き残った2曲のデモのうち、ヘンドリックスのユニークなハイブリッド曲「ストーン・フリー」は、1966年12月のデビュー・シングルだった同曲と「空より高く」のアップテンポな演奏を組み合わせたものだ。

『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』は1967年12月にイギリスとヨーロッパで発売され、絶賛と商業的成功を得た。同作は『アー・ユー・エクスペリエンスト?』が8月下旬にリリースされたばかりだったアメリカでは、1968年1月にリプリーズからリリースされて同じくベスト・セラーとなった。「リトル・ウィング」、「スパニッシュ・キャッスル・マジック」、「砂のお城」といったいつまでも新鮮な人気曲は、世界中の数えきれないほどのアーティストたちによってカヴァーされてきた。象徴的な「もしも もしも」は映画『イージー・ライダー』のサウンドトラックの一部に使用され、ドラマティックな効果を発揮している。

『ボールド・アズ・ラヴ』ボックスセットには、『アー・ユー・エクスペリエンスト?』の決定的な続作を創り上げたヘンドリックスの努力の成果が網羅されている。このコレクションはリージェント・サウンドで作られたデモ音源に加え、アルバム『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』収録曲の未発表テイクを基に、ヘンドリックスのユニークでクリエイティヴなレコーディングへのアプローチを紹介している。これらの音源には、オリンピックでレコーディングされた未発表オルタネイト・テイク(「スパニッシュ・キャッスル・マジック」、「フローティング」、「雨を望めば」、「空より高く」、「明日まで待って」など)や、曲の別ヴァージョンが収録されており、逆回転のギター・トラックを擁する、最も特筆すべき「砂のお城」も登場する。イギリスのテレビ番組『トップ・オブ・ザ・ポップス』や『ディー・タイム』、オランダのテレビ番組『ホエプラ』、1967年9月のストックホルム公演からの8曲がボーナス・トラック群を締めくくる。音楽ジャーナリストのデヴィッド・フリックとエクスペリエンス・ヘンドリックスのジョン・マクダーモットが、総括的なライナーノーツを提供し、バンドにとってエキサイティングだったこの時期の歴史を完全な形で語っている。

エクスペリエンス・ヘンドリックスL.L.C.の社長兼CEOジェイニー・ヘンドリックスは次のようなコメントを寄せている。

「ジミのアーティスティックな表現は恐れ知らずでした。ひとつひとつの歌、ひとつひとつの作詞・作曲は、聴き手が自由にものを感じることへのいざないであり続けています。彼の音楽は、彼の世の中に対する理解や、それが喚起したあらゆる感情を堂々と表明していました。『ボールド・アズ・ラヴ』はそれらの感情をクリエイティヴな形で体現しています。『ボールド・アズ・ラヴ』のボックスセットはジミの音楽的な深みを改めて巧みに紹介し、彼のキャリアのみならず人生においても重要な時期に光を当てているのです」。

ジャケットのアートワークはジミが5歳の頃に描いた絵であり、妹のジェイニーが自ら選んだもの。父親がとっていたということがさらに特別な意味を加える。「このプロジェクトにぴったりだと思いました。カラフルな竜は、虹の各色がくれる力という、「ボールド・アズ・ラヴ」の曲の内容そのものを表現しています。曲のメッセージをこれ以上にいい形で反映しているものがあるとは思えません」。

■商品情報
ジミ・ヘンドリックス 『ボールド・アズ・ラヴ』(デラックス・ボックスセット)
Jimi Hendrix - Bold As Love (Deluxe Boxset)
11月7日(金)世界同時発売
SICP 6616~20 11,000円(税込)
[完全生産限定盤]
●4CD+Blu-ray Audio
●英文ライナーノーツ対訳付
●全105曲収録

■『ボールド・アズ・ラヴ』(デラックス・ボックスセット)トラックリスト
CD 1:<リマスター・ステレオ・ミックス>
1. 放送局EXP
2. 空より高く
3. スパニッシュ・キャッスル・マジック
4. 明日まで待って
5. エイント・ノー・テリング
6. リトル・ウィング
7. もしも もしも
8. フローティング
9. 砂のお城
10. シーズ・ソー・ファイン
11. 雨を望めば
12. 可愛い恋人
13. ボールド・アズ・ラヴ

CD 2:<リマスター・モノラル・ミックス>
1. 放送局EXP
2. 空より高く
3. スパニッシュ・キャッスル・マジック
4. 明日まで待って
5. エイント・ノー・テリング
6. リトル・ウィング
7. もしも もしも
8. フローティング
9. 砂のお城
10. シーズ・ソー・ファイン
11. 雨を望めば
12. 可愛い恋人
13. ボールド・アズ・ラヴ

CD 3:
1. ミスター・バッド・ラック(テイク6)
2. シーズ・ソー・ファイン(テイク 4)
3. 真夜中のランプ (テイク 30)
4. スターズ・ザット・プレイ・ウィズ・ラフィング・サムズ・ダイス (パラマウント・スタジオ)
5. 真夜中のランプ(ノー・ヴォーカル)
6. スターズ・ザット・プレイ・ウィズ・ラフィング・サムズ・ダイス(ノー・ヴォーカル)
7. ストーン・フリー/空より高く(デモ)
8. 空より高く(テイク2)
9. エイント・ノー・テリング(デモ)
10. エイント・ノー・テリング (テイク12)
11. 可愛い恋人(デモ)
12. 雨を望めば (テイク1)
13. フローティング (テイク1)
14. 無題ギター・エクスペリエンス
15. ボールド・アズ・ラヴ (テイク19)
16. 砂のお城(テイク16)
17. 明日まで待って(テイク 2)
18. スパニッシュ・キャッスル・マジック(テイク 2)
19. リトル・ウィング(テイク 2)
20. 無題インストゥルメンタル #1 (テイク 3)
21. 真夜中のランプ(オリジナル・モノ・ミックス)
22. スターズ・ザット・プレイ・ウィズ・ラフィング・サムズ・ダイス(オリジナル・モノ・ミックス)

CD 4:
1. 可愛い恋人(オルタネイト・ヴァージョン)
2. スパニッシュ・キャッスル・マジック (テイク4)
3. 明日まで待って (テイク14)
4. 砂のお城 (バックワーズ・ギター)
5. 雨を望めば(オルタネイト・ヴァージョン)
6. 無題インストゥルメンタル #2(テイク1)
7. 真夜中のランプ(ディー・タイム 8/22/67)
8. サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スウェーデン 9/5/67)
9. ファイア(スウェーデン 9/5/67)
10. 風の中のマリー(スウェーデン9/5/67)
11. フォクシー・レディ(スウェーデン9/5/67)
12. ヘイ・ジョー(スウェーデン 9/5/67)
13. 今日を生きられない(スウェーデン 9/5/67)
14. 真夜中のランプ(スウェーデン 9/5/67)
15. 紫のけむり(スウェーデン 9/5/67)
16. 真夜中のランプ(BBCセッションズ)
17. 紫のけむり(ホエプラ)
18. フォクシー・レディ(ホエプラ)

Blu-ray Audio:
・『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』ドルビーアトモス・ミックス
・『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』ステレオ・ミックス(24bit/96kHz)
・『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』モノラル・ミックス(24bit/96kHz)

Jimi Hendrix

WRITER

MeloFlux編集部

メインライターの酒井裕紀を中心に最新の洋楽、KPOPなど世界の音楽の情報を中心にお届け。主にレーベルやアーティストに関連したプレスリリースやランキング、ミュージック・ビデオ等の映像公開、来日公演情報などを発信しています。