女子フィギュアでドナ・サマーの楽曲が再び脚光。千葉百音、アリサ・リュウが使用したことで再生・DL数が爆増、チャート1位に
Photo Credit Harry Langdon

女子フィギュアでドナ・サマーの楽曲が再び脚光。千葉百音、アリサ・リュウが使用したことで再生・DL数が爆増、チャート1位に

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2026年2月、オリンピックでの女子フィギュアスケートは、感動的な演技の連続で世界中の人々を魅了した。その熱狂の陰で、ディスコの女王として君臨した故Donna Summer(ドナ・サマー)の楽曲が再び脚光を浴び、音楽ストリーミングサイトでの再生数とダウンロード数が驚異的な伸びを示している。新旧のファンが名曲の魅力に触れる機会となり、改めてその普遍的な価値が証明された格好だ。

注目を集めた1曲目は、惜しくも4位となった日本の千葉百音選手がショートプログラムで使用した「ラスト・ダンス」である。1978年の大ヒット曲であるこのナンバーは、千葉選手の繊細かつ力強い演技と相まって、聴衆の心に深く響いた。競技後には、この楽曲のダウンロード数は驚くべき11850%を記録。ストリーミング再生も904%と、その人気ぶりは爆発的だ。さらに、演技直後にはiTunes StoreのR&B/ソウルシングルチャートで堂々の1位を獲得した。発表から半世紀近く経っても色褪せることのないディスコサウンドと、壮大なバラードへの展開は、現代のリスナーにも新鮮な感動を与えている。

一方、金メダルに輝いたアリサ・リュウ選手(米国)がフリースケーティングで選んだのは、これまたドナ・サマーが1978年にカバーし、ディスコナンバーとして世界的なヒットとなった「マッカーサー・パーク」だ。壮大なオーケストレーションとドラマチックな構成を持つこの楽曲は、リュウ選手の堂々たる演技を最高潮に盛り上げ、金メダル獲得の瞬間を彩った。その結果、この楽曲のダウンロード数は3800%、ストリーミング再生も481%と、こちらも目覚ましい上昇カーブを描いている。

両選手の演技の影響は単一楽曲に留まらず、ドナ・サマーのベスト・アルバム『On The Radio - Greatest Hits』にも波及。演技直後にはiTunes StoreのR&B/ソウルアルバムチャートで瞬く間に1位に躍り出るなど、その影響力は広範に及んだ。

これらの数字は、オリンピックという世界的な舞台が持つ影響力の大きさを改めて示すものだ。選手たちが渾身の演技で表現する感情や物語は、選曲された楽曲に新たな生命を吹き込み、世代や国境を越えて人々の心に響く。ドナ・サマーが残した不朽の名曲群は、フィギュアスケートという芸術を通じて、令和の時代においてもその輝きを増し続けている。往年のファンにとっては懐かしい再会を、そして若い世代にとっては新たな発見をもたらした2026年オリンピック。その感動は、しばらくの間、音楽チャートにも影響を与え続けることだろう。

■商品情報
ドナ・サマー『On The Radio - Greatest Hits』
配信中
ドナ・サマー『ドナ・サマー・ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ-』
発売日:2024年4月24日
形態:3CD+DVD

■ドナ・サマー プロフィール
1948年ボストン生まれ。音楽的なバッグラウンドはゴスペルだったがロック・バンドのヴォーカルとしても活躍。ニューヨーク経由でドイツのミュンヘンで上演された『ヘアー』(1968年)に参加したことで、ドイツを中心にミュージカル女優やセッション・シンガーとして活躍したところからキャリアが始まり、その後1970年代後半から1980年代までディスコ・ミュージックのディーヴァとして世界中を席捲、初主演となったディスコ映画『イッツ・フライデー』(1978年)の劇中で歌った「ラスト・ダンス」(全米3位)でアカデミー賞主題歌賞を受賞。特にピークを極めたのは1979年前後、アルバム『華麗なる誘惑(Bad Girls)』を発表した頃。当時のポップ・チャートで「マッカーサー・パーク」、「ホット・スタッフ」、「バッド・ガール」そして「ノー・モア・ティ アーズ」で全米No.1ヒットを集中して放った。それまでのきらびやかなディスコ・サウンドにたくみにポップロックのフレーバーとクロス・オーヴァーすることによって幅広いファンを獲得。「ホット・スタッフ」ではグラミー賞の最優秀ロック・シンガーに選ばれた。