
ブルース・スプリングスティーン、『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』第63回ニューヨーク映画祭スペシャル・レポートが到着
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Scott Cooper(スコット・クーパー)監督がWarren Zanes(ウォーレン・ゼインズ)の『Deliver Me from Nowhere』を基に脚本を執筆し、若き日のBruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)の魂の旅路を描く『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が、現地時間9月28日、第63回ニューヨーク映画祭【スポットライト・ガラ部門】作品としてプレミア上映された。会場には主演のJeremy Allen White(ジェレミー・アレン・ホワイト)を始めとするメインキャスト、スコット・クーパー監督、ブルース・スプリングスティーンらが顔を揃えた。ニューヨークはスプリングスティーンが生まれ育ったニュージャージーからバスで30~40分の距離にあり、ミュージシャンとしての修業時代に何度も訪れた街でもある。
今回、第63回ニューヨーク映画祭【スポットライト・ガラ部門】で、『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』プレミアが行われた。上映後にはスコット・クーパー監督が司会をつとめ、ブルース・スプリングスティーンとジェレミー・アレン・ホワイト、ジェレミー・ストロング、オデッサ・ヤング、スティーヴン・グレアムらキャストと、スプリングスティーンの盟友ジョン・ランダウ本人らが登壇した。
舞台挨拶の後、ステージに立ったブルース・スプリングスティーンは、「アメリカは希望と夢の国であり続けている」と語り、ギター1本で「LAND OF HOPE AND DREAMS」を歌った。この予想外の演出に満員の観客から大歓声が沸き起こった。
第63回ニューヨーク映画祭【スポットライト・ガラ部門】での『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』プレミア上映では、ブルース・スプリングスティーンの地元ということもあり、彼のコンサートTシャツを着た多くのファンが詰めかけ、満員の会場は最初から熱気に包まれていた。最もパーソナルで地味なアルバム『Nebraska』の創作の過程を通して、ブルースの内面の葛藤を描くとても淡々とした静かな語り口の作品でありながら、上映中には登場人物たちのさりげない会話で何度も笑いが起きるなど、観客が作品にとても集中しているのが感じられた。
特に、本作のクライマックスの一つと言えるマネージャーのJon Landau(ジョン・ランダウ)とCBSレコードの重役とのシーンで、コマーシャル性に乏しいアルバム『Nebraska』に消極的な態度を示す重役に対し、ランダウがはっきりと「私たちはブルース・スプリングスティーンを信じている」と言い切る場面で、ブルースや彼の音楽を世界中で最もよく理解しているニューヨークの会場内に拍手喝采が湧き起こった。上映後も多くの拍手に包まれ、スコット・クーパー監督が、Netflix『アドレセンス』でエミー賞リミテッドシリーズ部門主演男優賞に輝いた父親役のStephen Graham(スティーヴン・グレアム)、ジョン・ランダウを演じたJeremy Strong(ジェレミー・ストロング)、恋人Faye Romano(フェイ・ロマーノ)役のOdessa Young(オデッサ・ヤング)らのキャスト、スプリングスティーンの盟友ジョン・ランダウ本人を紹介した。
そして「彼は皆さんが想像する以上の存在です。彼がいなければ、私は今ここにいません」とブルース・スプリングスティーンを紹介し、続けて「初めて彼に会った時、私はこう言いました。『神話や象徴を剥ぎ取ろう。ブルース・スプリングスティーンという名を持つ一人の男を演じる。苦しむ男だ。だが我々が描くのは人間性、優雅さ、謙虚さ。そしてジュリアード音楽院では教えられないあの風格だ』」と主演のジェレミー・アレン・ホワイトを呼び込んだ。スプリングスティーンと熱いハグを交わした監督は、「率直に言って、今この瞬間は予想外だ。結婚や娘たちの誕生に次ぐ、人生で最も胸躍る夜の一つです。ブルース・スプリングスティーンに感謝を伝えたい。君を愛しているぜ、兄弟」と謝意を伝えた後、スプリングスティーンにステージを譲った。
一人でステージに立ったスプリングスティーンは、穏やかな声で観客に語りかける。「最近、自分たちが今、こういった極めて危険な時代を生きているという事実を、日々の出来事が、私たちに思い出させてくれます。私はこれまでずっと、いわばアメリカの音楽大使として世界中を旅してきました。しばしば私たちが理想からかけ離れているというアメリカの現実との距離を測ろうとしてきたのです」と語り、「しかし、多くの人にとって、アメリカは恐怖や分断、政府の検閲や憎悪の国ではなく、希望と夢の国であり続けているのです」と締めくくると、ギター1本で、サプライズで「LAND OF HOPE AND DREAMS」を歌った。この予想外の演出に満員の観客が大いに興奮したのは言うまでもなく、長年のスプリングスティーンのファンにとって、映画の中のジョン・ランダウと同様に、「ブルースを信じてきてよかった」と思わずにいられない最高の一夜となった。
ブルース・スプリングスティーン役を託されたのはジェレミー・アレン・ホワイト。TVシリーズ『一流シェフのファミリーレストラン』でゴールデングローブ賞テレビ部門主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を3年連続、エミー賞主演男優賞(コメディ・シリーズ部門)を2年連続受賞、同賞で4年連続主演男優賞ノミネートの快挙を成し遂げた、全世界が最も注目する俳優だ。ギター、ハーモニカ、歌唱トレーニングを続け、若き日のスプリングスティーンを体現している。
マネージャー、ジョン・ランダウには、2024年『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』で悪辣な弁護士Roy Cohn(ロイ・コーン)を怪演し、2025年のアカデミー賞®、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされたジェレミー・ストロング。ガールフレンドのフェイ・ロマーノにオーストラリア出身の注目女優オデッサ・ヤング、先日発表された本年度エミー賞リミテッドシリーズ部門作品賞にノミネートされたNetflix『アドレセンス』の切実な演技で同賞主演男優賞を受賞したスティーヴン・グレアムが父親を演じている。
『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』をいち早く観た全米の有力メディアから賞賛の声が続々と発信されている。映画レビューサイト“Rotten Tomatoes”では、驚異の93%というハイスコアをマーク(9月17日現在)。
“Deadline”は、「アーティストの魂を探求する、知的で緻密なテンポの旅路を描いた傑作。ホワイトの変貌ぶりはまさに驚異的だ」とし、父親役のスティーヴン・グレアムには「『アドレセンス』でキャリア最大の成功を収めているグレアムは、父親役としてこれ以上ないほどの演技を見せている」と絶賛している。
“THE WRAP”は、「ホワイトのしょんぼりとしたカリスマ性はまさに完璧だ」「スプリングスティーンのファンにとっては、道中、満足感を得られるエピソードが数多くある」「だからこそ、この映画は他に類を見ないほど感動的で、満足感に溢れたロックンロール映画となっている」と、演技、隠されたエピソードを語る脚本、スプリングスティーンの曲を堪能できる三拍子揃った作品だと太鼓判を押している。
“Variety”は、「この作品は、ありきたりな伝記映画ではない」と強調し、「ホワイトは、スプリングスティーンのトレードマークだった、着古したデニムとノースリーブのTシャツを軽やかに着こなしている」と、自然体な演技が観客の共感を呼ぶだろうと指摘。
さらに“Indiewire”は、「首をかしげ、肩をすくめたホワイトは、模倣よりもむしろ喚起に重きを置いている。自らを偽者のように見せることで、言葉では言い表せないほど説得力のあるスプリングスティーンを作り上げている。この映画は、ブルースがその二つを両立させる術を学ぶ前の姿を私たちに紹介する。だからこそ、ホワイトは、常に嘘をつかれたと感じている男の誠実さをもって、彼を演じるのだ」と、スプリングスティーンの魂の旅路を見事に演じきったジェレミー・アレン・ホワイトの演技に最大級の賛辞を贈っている。
ブルース・スプリングスティーンの魂の旅路があなたの心を震わせる。『ボヘミアン・ラプソディ』の20世紀スタジオが贈る感動音楽映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、11月14日(金)より全国ロードショー。
■作品情報
監督・脚本:スコット・クーパー(原作:ウォーレン・ゼインズ著「Deliver Me from Nowhere」)
主演:ジェレミー・アレン・ホワイト(ブルース・スプリングスティーン)
共演:ジェレミー・ストロング(ジョン・ランダウ)、ポール・ウォルター・ハウザー(マイク・バトラン)、スティーヴン・グレアム(父ダグ)、オデッサ・ヤング(フェイ)、ギャビー・ホフマン(母アデル)、マーク・マロン(チャック・プロトキン)、デヴィッド・クラムホルツ(アル・テラー)
プロデューサー:スコット・クーパー、エレン・ゴールドスミス=ヴァイン、エリック・ロビンソン、スコット・ステューバー
製作総指揮:トレイシー・ランドン、ジョン・ヴァイン、ウォーレン・ゼインズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 20th Century Studios
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