
ブルース・スプリングスティーン、『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』第52回テルライド映画祭でオープニング作品として世界初披露
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ウォルト・ディズニー・ジャパン配給により、11月14日(金)に日本公開される、アメリカの魂20世紀を代表するロック・アイコンで、シンガーソングライターとしてトップを走り続けるBruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)の若き日の父との確執、苦悩と創造の情熱を描く映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が完成し、8月29日(現地時間)、アメリカのコロラド州、第52回テルライド映画祭でオープニング作品として世界初披露された。
同映画祭は、ロッキー山脈の標高2,400メートルの位置にあるテルライドで行われている。レッドカーペットや賞、タキシードで正装することもなく、純粋に映画を上映し続け半世紀を超える歴史を有する。2009年以降、テルライド映画祭を経由せずにアカデミー賞®作品賞を獲得した作品は僅か5本だけという目利きたちが集う映画祭である。
第52回テルライド映画祭には、Scott Cooper(スコット・クーパー)監督、主演のJeremy Allen White(ジェレミー・アレン・ホワイト)、マネージャー役のJeremy Strong(ジェレミー・ストロング)、マネージャーのJon Landau(ジョン・ランダウ)本人、そしてブルース・スプリングスティーンが駆けつけた、ワールドプレミア・レポートが到着した。
SPRINGSTEEN: DELIVER ME FROM NOWHERE goes to Telluride.
Jeremy Allen White, Jeremy Strong, director Scott Cooper, Jon Landau, and Bruce Springsteen himself before the Telluride premiere. #TellurideFilmFestival pic.twitter.com/EEDyIUXwZX
— 20th Century Studios (@20thcentury) August 30, 2025
舞台に立ったスコット・クーパーは、「このフェスティバルはとても温かく支えてくれて、レッドカーペットのような華やかさとはまったく違います。暗闇の中、多くの人と一緒に座りながら、みんなで物語に心を奪われるひとときを過ごしています。」と、観客に挨拶した。続けて、「私にとって、この場所はまるで故郷に帰ったような気持ちになります。この映画を初めて披露するのにテルライド以上の場所はありません。この週末に上映されるすべての映画を支えてくださったことに感謝します」とし、映画祭関係者と20世紀スタジオのサポートメンバーへの謝辞を述べた。そして、原作者「ウォーレン・ゼインズにも感謝したい。彼は『Deliver Me from Nowhere』という本の著者です。ウォーレンは私を導き、ブルースに紹介してくれました。彼がいなければ今日ここにいることはできなかったでしょう」と続けた。以下、舞台挨拶に登場したメンバーの紹介をダイジェストでご紹介。
■ジェレミー・アレン・ホワイト:ブルース・スプリングスティーン
「ブルース・スプリングスティーンを演じる俳優を考えたとき、これはどんな俳優にとってもとても難しい挑戦だと思いました。私たち全員が知っているあのブルースを、ただの物まねではなく、強さ・本物の存在感、生命力、そして同時に脆さを表現できる人を探しました。何より必要だったのは、謙虚さ、自信に満ちた格好良さです。とスプリングスティーンを演じたジェレミー・アレン・ホワイトを紹介した。
■ジェレミー・ストロング:ジョン・ランダウ
マネージャーのジョン・ランダウを体現したジェレミー・ストロングには、「次に紹介するゲストとは長い付き合いです。彼は私の映画『ブラック・スキャンダル』にも出演してくれました。彼は一流の俳優で、『メディア王 ~華麗なる一族~』のケンダル・ロイ役や、冷徹なロイ・コーンを演じた(『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』)のを皆さんもご存知でしょう。しかし私の知っているジェレミー・ストロングは、計算高く冷たい人物ではありません。彼はブルースの長年のマネージャー、ジョン・ランダウを演じています。ジョンの知性、誠実さ、強さ、そしてウィットを見事に表現してくれました。素晴らしい俳優、ジェレミー・ストロングを歓迎してください」と紹介した。
■ジョン・ランダウ(スプリングスティーンのマネージャー)
二人のキャストを紹介した後、「映画の核心である二人の人物に移ります」と前置きした後、「ブルース・スプリングスティーンを語るなら、ジョン・ランダウを語らずにはいられません。彼はマネージャーであるだけでなく、親友であり、相談相手であり、時には父親のような存在であり、セラピストのようでもありました。ロックの歴史において、この二人の関係は唯一無二です。映画の中心には彼らの関係という愛の物語があります。私たちも皆、人生にジョン・ランダウのような存在がいたらどれほど幸せでしょう」と敬意を込めて紹介した。
■ブルース・スプリングステイーン
舞台挨拶の結びでは、「そして、ブルース。私たち全員がここにいるのは彼のおかげです。『ヒーローには会うな、失望するから』と言われますが、ブルース・スプリングスティーンは私の期待をすべての場面で遥かに超えてくれました。撮影最終週、難しいシーンを撮影しているときに、私の家が山火事で焼け落ちたという知らせを受けました。妻ジョスリンと娘のエイヴァとステラをホテルに避難させたのですが、ブルースは『ホテルじゃなくて、ロサンゼルスの私の家に滞在すればいい』と言ってくれました。私たちは彼の家で暮らし、生活を立て直すことができました。それがブルース・スプリングスティーンという人です。謙虚で、寛大で、常に支えてくれる」と、撮影時の秘められたエピソードを明かした。『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が完成したことに、「この映画は私の人生で最も深く、最も大きな創作体験でした。私は変わり、ブルースと私は火をくぐり抜けて永遠に結ばれました。彼を家族のように愛しています」と、監督から心からの感謝と敬意を捧げられたスプリングスティーンが登場、「さて、そろそろ俺の番かな?」とジョークを飛ばすと場内には割れんばかりの歓声が巻き起こった。
『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』がテルライド映画祭で世界初披露されたこを受けて、全米の有力メディアから賞賛の声が続々と発信されている。映画レビューサイト“Rotten Tomatoes”では、驚異の100%というハイスコアをマークしている(9月2日現在)。
“Deadline”は、「アーティストの魂を探求する、知的で緻密なテンポの旅路を描いた傑作」とし、主演のジェレミー・アレン・ホワイトに対して「ホワイトは真似をすることなく、彼の本質を捉えている。しかし、その変貌ぶりはまさに驚異的だ」とし、父親役のスティーヴン・グレアムの演技に「「エミー賞に複数ノミネートされた『アドレセンス』でキャリア最大の成功を収めているグレアムは、父親役としてこれ以上ないほどの演技を見せている」と絶賛のレビューを寄せている。
“THE WRAP”は、「ホワイトのしょんぼりとしたカリスマ性はまさに完璧だ」「スプリングスティーンのファンにとっては、道中、満足感を得られるエピソードが数多くある」「だからこそ、この映画は他に類を見ないほど感動的で、満足感に溢れたロックンロール映画となっている」と、ジェレミー・アレン・ホワイトの演技、隠されたエピソードを語る映画、そしてスプリングスティーンの曲を堪能できる三拍子揃った作品だと太鼓判を押している。
“Variety”は、「この作品は、ありきたりな伝記映画ではない」と強調した上で、「ジェレミー・アレン・ホワイトは、スプリングスティーンのトレードマークだった、着古したデニムとノースリーブのTシャツを軽やかに着こなしている」と、自然体な演技が観客の共感を呼ぶだろうと指摘している。
“Indiewire”は、「まるで目に見えない蛇が気管に巻き付いているかのように首をかしげ、肩をすくめたホワイトは、模倣よりもむしろ喚起に重きを置いている。そして、自らを偽者のように見せることで、言葉では言い表せないほど説得力のあるスプリングスティーンを作り上げている。ボスのペルソナは長らく、自由と重荷を同時に表現する能力に頼ってきたが、『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、ブルースがその二つを両立させる術を学ぶ前の姿を私たちに紹介する。だからこそ、ホワイトは、常に嘘をつかれたと感じている男の誠実さをもって、彼を演じるのだ」と、スプリングスティーンの魂の旅路を見事に演じきったジェレミー・アレン・ホワイトの演技に最大級の賛辞を贈っている。
映画の原作となるWarren Zanes(ウォーレン・ゼインズ)の小説『Deliver Me From Nowhere』を熟読した『クレイジー・ハート』のスコット・クーパー監督が脚本を執筆し、スプリングスティーン本人に映画化への熱い思いを伝えた。監督の誠実な言葉に耳を傾けていたスプリングスティーンは映画化を快諾、このプロジェクトが動き始めた。
ブルース・スプリングスティーン役を託されたのはジェレミー・アレン・ホワイト。TVシリーズ『一流シェフのファミリーレストラン』でゴールデングローブ賞テレビ部門主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を3年連続、エミー賞主演男優賞(コメディ・シリーズ部門)を2年連続受賞、同賞で4年連続主演男優賞ノミネートの快挙を成し遂げた、全世界が最も注目する俳優だ。ギター、ハーモニカ、歌唱トレーニングを続け、若き日のスプリングスティーンを体現している。
マネージャー、ジョン・ランダウには、2024年『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』で悪辣な弁護士Roy Cohn(ロイ・コーン)を怪演し、2025年のアカデミー賞®、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされたJeremy Strong(ジェレミー・ストロング)。ガールフレンドのFaye Romano(フェイ・ロマーノ)にオーストラリア出身の注目女優Odessa Young(オデッサ・ヤング)、2025年エミー賞リミテッドシリーズ部門作品賞にノミネートされたNetflix『アドレセンス』の切実な演技で同賞主演男優賞にノミネートされたスティーヴン・グレアムが父親を演じている。そして『ブラック・バード』でエミー賞・ゴールデングローブ賞テレビ部門最優秀助演男優賞受賞のPaul Walter Hauser(ポール・ウォルター・ハウザー)がサウンドエンジニアのMike Batlan(マイク・バトラン)に起用されている。
ブルース・スプリングスティーンの魂の旅路があなたの心を震わせる。『ボヘミアン・ラプソディ』の20世紀スタジオが贈る感動音楽映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、11月14日(金)より全国ロードショー。
■作品情報
監督・脚本:スコット・クーパー(原作:ウォーレン・ゼインズ著「Deliver Me from Nowhere」)
主演:ジェレミー・アレン・ホワイト(ブルース・スプリングスティーン)
共演:ジェレミー・ストロング(ジョン・ランダウ)、ポール・ウォルター・ハウザー(マイク・バトラン)、スティーヴン・グレアム(父ダグ)、オデッサ・ヤング(フェイ)、ギャビー・ホフマン(母アデル)、マーク・マロン(チャック・プロトキン)、デヴィッド・クラムホルツ(アル・テラー)
プロデューサー:スコット・クーパー、エレン・ゴールドスミス=ヴァイン、エリック・ロビンソン、スコット・ステューバー
製作総指揮:トレイシー・ランドン、ジョン・ヴァイン、ウォーレン・ゼインズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 20th Century Studios
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