※本ページにはアフィリエイト広告(PR)が含まれます
Talking Heads(トーキング・ヘッズ)の輝かしいキャリアの第一歩となる記念すべきファースト・アルバム『TALKING HEADS: 77(サイコ・キラー'77)』が今回スーパー・デラックス・エディションとなり海外では11月8日に、そして日本盤が11月27日に発売されることとなった。
オリジナル・アルバムの最新リマスター音源を始め、数々のレア・トラックや貴重な未発表アウトテイク音源、そして1977年10月10日にニューヨークのCBGB'sで行われたライヴの模様を収録した貴重な未発表ライヴ音源を収録したこの『TALKING HEADS: 77 (SUPER DELUXE EDITION)(サイコ・キラー'77(スーパー・デラックス・エディション))』は、3枚組CD+Blu-ray Audioからなる豪華4枚組スーパー・デラックス・エディションに加え、オリジナル・アルバムの最新リマスター音源とレア・トラックスを2枚のLPに収録した、2枚組アナログ盤も輸入盤でリリースが予定されている。
何といってもこのボックス・セットで特筆すべきは、1977年10月10日、彼らにとって忘れがたきステージとなったニューヨークの名門ライヴ・ハウス、CBGB'sでの最後のパフォーマンスの模様を収録した、全13曲からなる完全未発表のライヴ音源だ。「Psycho Killer」、「Uh-Oh Love Comes to Town」、「Don't Worry About The Government(心配無用のガヴァメント)」といった楽曲では、まさに“歴史的瞬間”ともいうべきこのコンサートに集まった地元の熱狂的なオーディエンスの前で、バンド自体も全力疾走している姿を生々しく捉えたこの未発表ライヴ・レコーディングは、まさにロック史を紐解く歴史的文献ともいうべき音源集だと言えるだろう。
また、4枚組ボックス・セットと2枚組アナログ盤に収録されているレア音源集は、Bサイド曲やオルタネイト・ヴァージョン、アコースティック音源など、多岐にわたる音源が多数収録されている。その宝石のような貴重な音源の数々の中には、このスーパー・デラックス・エディションの情報と共に公開されたアーサー・ラッセルをフィーチャーした「Psycho Killer」のアコースティック・ヴァージョンを始め、「Psycho Killer」のオルタネイト・ヴァージョンや「Pulled Up」のオルタネイト・“ポップ”・ヴァージョンといった貴重な未発表音源が含まれている。
4枚組ボックス・セットには、オリジナル・アルバムのアトモス・ミックス音源や5.1chミックスDTS-HD MA音源、そして2024年のステレオ・リマスター・ハイレゾ音源などを収録したBlu-ray Audioディスクが同梱されている他、貴重な未発表の写真や当時のフライヤー、そしてデイヴィッド・バーン、ティナ・ウェイマウス、クリス・フランツ、そしてジェリー・ハリソンという各メンバーによる思いのこもったライナーノーツや、レコーディング・エンジニアであるエド・スタシアムによる原稿などを掲載した全80ページに及ぶハードカバー・ブックも同梱されている。
80年代に時代の最先端を駆け抜け、現在もミュージカルや映画など様々な表現方法で音楽という名のアートを世に発表しつづける奇才、デイヴィッド・バーン。彼が中心となって1970年代後半から80年代にかけて、非常に強烈なインパクトを放ちながら活動したN.Y.のインテリジェンス・バンド=トーキング・ヘッズ。1970年代後半のニューヨーク・パンク・ムーヴメントの中に登場した彼らは、1976年のCBGB'sサマー・フェスティバルで鮮烈のデビューを果たし、翌1977年9月16日にアルバム『TALKING HEADS: 77』でアルバム・デビューを飾る。当時彼らは”最も知的なバンド“としてニューヨークを中心に大きな話題を呼び、期待の新星として大きな注目を集める存在となったのである。
バンドがデビュー作『Talking Heads: 77』を発表したとき、世界が正式にトーキング・ヘッズを知るようになり、ウェイマス、バーン、フランツがハリソンを創設時に迎え入れたことにより、このクラシックなラインナップが固まった。47年経った今でも、このアルバムは、これまでに作られた中で最も影響力のあるアメリカのレコードの1つとして、大衆文化に根ざしたままで、インディー、オルタナティヴ、ニューウェイヴ、アートロックへの影響は、今日でも明らかである。ローリングストーン誌は、「史上最高のアルバム500枚」で290位として宣伝し、Pitchforkは回顧録で、「1977年当時、彼らは未来に向かって急ぐ必要はなかった。彼らはすでにそこにいたのだ」と伝え、この作品は、サイアー・レコードからリリースされた伝説的な4枚のアルバムからなる傑作の火付け役となり、『More Songs About Buildings and Food(モア・ソングズ)』(1978年)、『Fear of Music(フィア・オブ・ミュージック)』(1979年)、『Remain In Light(リメイン・イン・ライト)』(1980年)への道を開いたのだ。
■商品情報
<日本盤>
2024年11月27日発売
『サイコ・キラー'77 (スーパー・デラックス・エディション)』3CD+Blu-ray Audio
(WPZR-31041/4)
税込価格:¥15,400
歌詞/解説/対訳/特典封入予定
・『サイコ・キラー‘77(スーパー・デラックス・エディション)』の予約はこちら
<輸入盤>
2024年11月8日発売
・3CD+Blu-ray Audio
・ブラック・アナログ2LP
<デジタル配信>
2024年11月8日配信開始
・商品の詳細はこちら
■『サイコ・キラー'77 (スーパー・デラックス・エディション)』収録曲
(邦表記)
Disc 1: CD<オリジナル・アルバム(2024リマスター)>
1. ラヴ・カムズ・トゥ・タウン
2. ニュー・フィーリング
3. テンタティヴ・デシジョンズ
4. ハッピー・デイ
5. フー・イズ・イット?
6. ノー・コンパッション
7. この本について
8. 心配無用のガヴァメント
9. ファースト・ウィーク/ラスト・ウィーク
10. サイコ・キラー
11. プルド・アップ
Disc 2: CD<アウトテイク/オルタネイト/レア>
1. シュガー・オン・マイ・タング
2. アイ・ウォント・トゥ・リヴ
3. ラヴ→ビルディング・オン・ファイア
4. アイ・ウィッシュ・ユー・ウドゥント・セイ・ザット
5. サイコ・キラー(アコースティック)
6. ラヴ・カムズ・トゥ・タウン(オルタネイト・ポップ・ヴァージョン)
7. ニュー・フィーリング(オルタネイト・ポップ・ヴァージョン)
8. プルド・アップ(オルタネイト・ポップ・ヴァージョン)*
9. ステイ・ハングリー (1977ヴァージョン)
10. ファースト・ウィーク/ラスト・ウィーク(アコースティック)
11. アイ・フィール・イット・イン・マイ・ハート
12. サイコ・キラー(オルタネイト・ヴァージョン)*
Disc 3: CD<ライヴ>
1. ラヴ→ビルディング・オン・ファイア(ライヴ・アット・CBGB)*
2. ラヴ・カムズ・トゥ・タウン(ライヴ・アット・CBGB)*
3. 心配無用のガヴァメント(ライヴ・アット・CBGB)*
4. テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー(ライヴ・アット・CBGB)*
5. この本について(ライヴ・アット・CBGB)*
6. ニュー・フィーリング(ライヴ・アット・CBGB)*
7. クリーン・ブレイク (ライヴ・アット・CBGB)*
8. ノー・コンパッション(ライヴ・アット・CBGB)*
9. 天使をありがとう(ライヴ・アット・CBGB)*
10. フー・イズ・イット?(ライヴ・アット・CBGB)*
11. プルド・アップ(ライヴ・アット・CBGB)*
12. サイコ・キラー(ライヴ・アット・CBGB)*
13. ステイ・ハングリー(ライヴ・アット・・CBGB)*
* 未発表音源
Disc 4:Blu-ray Audio
- 「サイコ・キラー'77」アトモス・ミックス音源Atmos
- 「サイコ・キラー'77」5.1chミックスDTS-HD MA音源
- 「サイコ・キラー'77」ステレオ・2024リマスター・ハイレゾ音源
■ミニ・バイオ
トーキング・ヘッズは、ニューヨーク・パンクの拠点となったライヴ・ハウス「CBGB」出身のバンドで、1970年代半ばから1980年代後半にかけて活動を行った。メンバーは名門美術大学、ロードアイランド・スクール・オブ・デザインの出身で「インテリバンド」と呼ばれることが多く、初期はパンク・バンドとされていたが、ボーカルのデイヴィッド・バーンがアフロ・リズムに傾倒し、それを大胆に楽曲に取り入れるようになると、ポスト・パンクと呼ばれるようになった。
バンドはデイヴィッド・バーン(ボーカル、ギター)、クリス・フランツ(ドラム、バック・ボーカル)、ティナ・ウェイマス(ベース、バック・ボーカル)、ジェリー・ハリソン(キーボード、ギター、バック・ボーカル)の4人編成だが、1980年のアルバム『リメイン・イン・ライト』前後から、サポート・メンバーを大々的に起用し、ビッグ・バンド編成でライヴを行うようになり、1981年からはライヴの最中にバンド内バンドである「トム・トム・クラブ」のコーナーを組み込むようになった。
バーンの都会的な神経症を連想させるボーカルやライヴ・パフォーマンス(痙攣パフォーマンスとブカブカなシャツ)が特徴的で、歌詞は「家」や「心地良い(悪い)空間」をテーマにしたものが多く、また、楽曲製作では『リメイン・イン・ライト』製作時からインプロヴィゼーションの要素を取り入れることが多くなった。ジョナサン・デミによるライヴの記録映画『ストップ・メイキング・センス(英語版)』をはじめ、「ワンス・イン・ア・ライフタイム」や「ロード・トゥ・ノーウェアー」のミュージック・ビデオなど、映像作品の評価も非常に高い。